右手が不便日記
今日、骨折した。
本当は人体損傷の方が重傷だけど便宜上骨折とする。
腕が痛いから治癒の為にも早く寝た方がいいのだろうけどアドレナリンが出ているからなのかまだ眠くない。
私が小学生男子なら右腕のギブスに好きな漫画のキャラクターや虎とかドラゴンの絵を落書きしていたかもしれない。
中学生の時は眼帯に憧れていたタイプの人間だ。(眼帯を外すと人には見えない幽霊が見える人とは違う特殊な人間と言う設定)
中年だからやらないけど。
わかっていたけど右手が使えないのはとても不便だ。
お茶を飲むことも、洗濯物を干すことも歯磨きも普段通りに出来ない。
何かをしようとすると無意識に右手を使おうとしてしまうから痛みもでてくる。
「お前ちょっと休んどけ」という気持ちと「やればできる、もう少し頑張れ」という思いで板挟みだ
洗濯物が干せないので地面において洗濯ばさみで挟む。
せっかく洗ったのに地べたに置くから台無しだ。
片手しか使えないと洗濯ばさみはとても不便なことを知った。
バリアフリー業界の革命児になるチャンスと思いネットで検索したら一番上に片手で挟める洗濯ばさみがでてきた。
カラー展開も豊富だし名前も「ありがとう」シリーズとなんかいい。
骨折初心者の私が思い浮かぶ不満をベテラン骨折者や半身が不自由な人が思わないわけないよなと思った。
私の右手は握力も普段の1割くらいしか発揮できていない。
右手isお荷物…
いや私の右手が「働かせすぎだろ休ませろ」とストライキを起こした結果がこれなのかもしれない。
ブログを書いている時間は頭の中で文章を組み立てているから余計なことを考えなくて済むけど少しの痛みと◯◯を失敗した悲しみから何もしていないと涙が止まらなくなる。
パソコンで文字が打てない。スマホを辞めてパソコンでこの記事を書いているけど、左手入力しかできない。
ギブスで角度を固定された右手はなんとか駆使してマウスを操作するので精いっぱいだ。
骨折の経緯は誰にも話せないのでブログに書きなぐるけど、骨折した事実だけは同居していない家族に知らせてみた。
私は誰かに心配されたいのかもしれない。
私のことを知る人に優しい言葉をかけられたいのかもしれない。
自分が不自由になることでもっと他人に思いやりをもって接したいと思った。